阿蘇神社
      所在:穂坂
本  殿

 阿蘇大明神は穂坂の産神として勧請されたもので、穂坂の奥、峻険な阿蘇山という所の岩上にあり、一の嶽に健岩龍命、二の嶽に中山祗命、三の嶽に高雷龍命を祀る。
 この神社は敬神の心厚かった穂坂村の庄屋井手藤吉が、村民と語らい肥後の阿蘇大明神を勧請したものであるが、宮所は山高く道もけわしくして、道程も村里から遙かに遠く、年寄り子供の参詣にも難儀するからと、これを里近くの段の原山という所に移し奉り、新たに神殿を建てて三神を奉祀し、これを下宮とし山奥の嶽を上宮、すなわち奥の院として崇め奉ることにした。併し勧請の年も遷座の年も知ることが出来ない。
 なおこの神杜には「泥打ち祭」の奇祭があり、県の無形文化財に指定されている。

                  泥打ち祭り      県指定無形文化財

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